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On and ON

”蘇鉄”(ソテツ)、あの椰子の木の子分のようなあれ
世界遺産京都二条城の中に

「蘇鉄の間」という空間があります

大広間から黒書院に進む渡り廊下のようなところで

畳敷きで障壁画も

”蘇鉄”(ソテツ)の絵が描かれた木戸が並んでいます



遠侍・式台・大広間・黒書院・白書院とつづく場所です

特に黒書院は、将軍や徳川家と親しい大名のほか、

高位の公家などが対面するところで

二の丸庭園には

もちろん”蘇鉄”(ソテツ)が池の横の一等地に配置されています

そうです

”蘇鉄”(ソテツ)とは、あの椰子の木の子分のようなあれです

南国情緒漂うアレです

この場所に蘇鉄の間があるということは

きっと

「この珍しい形状をした、見たこともない植物は何だろう」と

御殿を訪れた人々は、みなさん尋ねたのではないでしょうか

鍋島藩(現在の佐賀県)藩主の鍋島勝成が、

後水尾天皇の行幸に先駆けて

三代将軍徳川家光に蘇鉄を1本贈ったという記録があるそうです

今のように物流が整っていませんでしたし、

南方の植物はとても貴重なことです

海外への興味や

珍しい物を知っている、

持っているということは、

ある意味「権力の象徴」だったのでしょう

虎や豹の絵を想像だけで障壁画に描いていた時代です

珍妙なものを知っている徳川幕府は、

なんてすごいだ!と

驚異と尊敬の念を持って崇めさせる意図があったと推理できます



そして、

そう、お偉い方々のブームだったのかしれません

”蘇鉄”(ソテツ)を庭園に入れたのは室町時代が始まりだったようです

エキゾチックな姿は非常に珍重されて評判を呼びました

醍醐寺三宝院庭園に残る記録には

「異国情緒を漂わせる蘇鉄は、

桃山時代から江戸時代にかけて大流行し、

京都二条城二之丸庭園や本願寺大書院庭園にも見られる」と

記述が。

やはりな〜。(伊之助風に)

みなさん、お〜トロピカル〜とか言っていたのでしょうか(笑)



https://ja.wikipedia.org/wiki/ソテツ https://en.wikipedia.org/wiki/Cycas_revoluta

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